自然法の偉大なる飛躍

今回は、カリユガという暗闇の時代の中で、どのようにして、サトユガという黄金時代がやってくるのかを説明したマハリシの言葉を紹介します。

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サトユガの時代においては、人々は自然法に完全にしたがって生きることができ、人々の行動を律する法律は必要ありませんでした。

時代がくだるに従って、人間の気づきから自然法が消えてゆき、日々の生活のなかで自然法を自動的に生きる能力が低下していきます。

その結果として、宗教の教えが出現して、できる限り自然法に調和して生きる能力を維持するように人々を助け、導きます。

時の経過とともに自然法がさらに衰えてゆくと、人間の能力もいっそう低下し、宗教の教えに完全に従って生きることもできなくなってきます。

そうした時代の必要に応じて、宗教的規範をゆるくしたものや簡略化したものがあらわれ、同じ宗教の中に異なる宗派の教えが生じてきます。

そして、自然法が日々の生活のなかで全く表現されなくなるとき、宗教は苦しみを受け入れるようになります。それは、人生から自然法が完全に消え去ったことを意味します。

そして、復活のときがやってきます。

自然法が完全に消え去ったとき、この時点において、自然法の全価値が純粋な潜在性として完全に隠れた形で存在しており、それ自身の内部で完全に目覚めています。

このように自然法の潜在力が完全に目覚めると、自然に日々の生活のなかに具体化して現れ始めます。これは自然法のあり方の「偉大なる飛躍」です。

自然法の現れが皆無の段階から、実際の生活に100%表現される段階へと大きく飛躍するのです。

しかもこの「偉大なる飛躍」は、一世代のうちに一気に起こります。幸運なことに、人類のこの世代、私たちの世代こそが、その飛躍の時なのです。―マハリシ

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サトユガの時代は人は自動的に正しく考え、行動できましたが、時代が下るにつれて、自然法の力が衰えてくると、人間は正しく行動することができなくなり、その結果、様々な問題や苦しみが生じてきます。

そして、自然法が完全に消え去ったときには、自然法の全価値が完全に隠れてしまいますが、その純粋な潜在力はそれ自身の内側で完全に目覚めています。このように自然法の潜在力が完全に目覚めるとき、自動的に日々の生活のなかに具体化して現れ始めます。ゼロから、100%の状態へと飛躍するのです。

こうした自然法の偉大なる飛躍は、毎日の瞑想によって、私たち一人ひとりの内側で、自然法を完全に目覚めさせることで起こることです。

そして、今の私たちの世代こそが、その飛躍の時であるとマハリシは話していました。

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