先日、発刊されたBOSSの臨時増刊号(2012年7月)では、被災地での川井夫妻の活躍がうかがえるインタビューが掲載されました。被災地での活動は、過酷な状況もありましたが、こうした苦労の甲斐もあって一年経った今、224名以上が超越瞑想を行っています。以下は、そのことを伝えたBOSSのインタビュー記事からの引用です。
ストレス指数が激減
──どういう経緯で、仙台でTMを指導することになったんですか?
川井 私はもともと東京でTMを教えていたのですが、東日本大震災が起き、大変な被害が出たことを知って、いても立ってもいられなくなってしまいました。こういう時こそ、TMが役に立つからです。そこで4月に仙台へ向かい、活動を開始しました。最初は5日ほどの滞在だったのですが、これはなんとかしなければいけないと言う思いが余計に強まり、5月からはアパートを借り、ここを拠点に本格的な指導を始めています。
──震災によって心が傷ついたり、過度のストレスを抱えている人に効果があるそうですね。
川井 これまで仙台で200名を超える方にTMを教えてきました。
被災者に加え、長期間ボランティアをやっている人や医療関係者も含まれています。みんなこの状況にイライラして、顔つきも厳しくなっていました。
そんな人がTMを行うと、たった2日目くらいから顔が変わってくるんですね。険しさが消えて柔らかくなる。
──客観的なデータはあるんですか?
川井 どれだけストレスを抱えているかというのを調べる、ストレスチェックシートというのがあります。ストレスが強いと点数が高くなる。メンタルとフィジカルに分かれていて、普通の人たちで合計が10点台。これが30点台となると、相当ストレスを溜め込んでいるなというレベルです。
最初のころに来たある女性は、このストレスチェックで66点というものすごい高い数字が出ました。家族ともギクシャクしていて、ケンカばかりしているという話でした。この人がTMをやったところ、たった3日で点数が9点に激減したんです。本人もストレスが消えたことを実感したようで、それでTMはすごいということになり、いろんな人を連れてきてくれるようになりました。
点数が下がったのはこの人だけではありません。個人差はありますが、全員がTMをやることによって、ストレスが小さくなっていることが裏付けられています。
平均すると、初めてここに来たときは、メンタルの数値が17.7、フィジカルが16.2、トータル33.8でした。これがTMをやると、3日後にはメンタル9.2、フィジカルでは9.3、トータル18.5にまで減っています。
ほんの数回、TMをやってもらえば、誰でもその効果を実感できるはずです。
ですから仮設住宅に住んでいて、日々我慢を強いられているような人に、このTMを知って欲しい。少しは気持ちの持ち方が変わってくるはずです。
BOSS特別増刊号より