前回は、自分の意識を変えるだけで、自分の生きる世界は全く違って見えてくるとお話ししました。自分の生きる世界は、自分自身の意識の投影に過ぎないからです。
いま私たちが生きている世界には、様々な問題や苦しみが溢れていますが、そうした暗闇の中にあっても、自分自身の内側に光を灯すことで、暗闇を取り除いて光の中で生きることができます。今回は、そうしたマハリシの言葉をご紹介します。
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質問者:カリユガという苦しみに満ちた時代の中で、自然法と調和して生きることができるのでしょうか。
マハリシ:カリユガという時代は動かしがたい現実であり、そうした時代は続きます。夜の6時とか7時になると、暗闇が必ずやってきて、朝の5時くらいまで続きます。
しかし、夜になったら私たちは光を灯します。それによって周りが暗闇であっても、光のなかに留まることができます。
同様にカリユガは存在しますが、私たち個々人の環境においては、悟りの状態を生きることができます。ヴェーダの技術によって、気づきの意識を目覚めさせることで、それが起こります。
このようにして、カリユガの時代においても、自分の家においては、光りの中で生きることができます。(2003年6月25日「マハリシの地球的な記者会見」より)
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夜になり暗闇がやってきても、明かりを灯すことで光りの中に留まることができます。それと同じように、カリユガという苦しみに満ちた時代がやってきても、自分自身の内側に純粋意識の光を灯すことで、私たちは悟りの状態を生きることができます。
これからサトユガの時代、苦しみのない時代がやってくるとマハリシは話していましたが、それは外側の世界に暗闇があり続けながらも、自分の内側に光を灯すことで、光の中で生きることができる時代です。超越瞑想によって、気づきの意識を目覚めさせることで、それが起こります。
実際に、世界の暗闇全体を取り除くためには少し時間がかかるかもしれませんが、私たちがいるところを明るく保つことは、今の私たちの能力で充分にできることです。
大切なことは、まず最初に自分の周りに光を生み出して、光のなかで生き始めることです。毎日の瞑想によって、自分自身のストレスを取り除いて、よりきちんとした生活を送り始めます。自分の人生を扱う方が易しいので、最初に私たち自身に最大限のことをするのです。
その結果、私たちの考えや行動はより正しいものとなり、自分の身のまわりに起こる様々な問題を解決して、世界に蔓延する暗闇を取り除くことができるようになります。
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