無敵の鎧を身につける

これまで、カリユガという暗闇の時代の中でも、瞑想して自分自身の気づきを目覚めさせることで、光の中に留まることができると説明してきました。それによって、暗闇という否定性に悩まされることがなくなります。

それはちょうど、外側から否定性が入ってくるのを許さない無敵の鎧を身につけるようなものです。その無敵の鎧のことをマハリシは次のように説明していました。

超越瞑想は、その人の内側と周囲に肯定性と調和の影響を生み出します。そうした影響が、その人のために鎧を作り、否定的な影響からその人を守るのです。個人がこの無敵の鎧を身につけた時、国家もまた無敵の鎧を身につけることになるでしょう。──マハリシの防衛の絶対理論より

瞑想して、私たちの内側に肯定性と調和が生み出されると、外側から有害な影響が私たちの内側に入り込めなくなってきます。それが無敵の鎧を身につける状態です。そして、私たち1人1人が、無敵の鎧を身につけるとき、私たちの国も無敵の鎧を身につけて、外国から有害な影響を受けることがなくなります。

皆さんも、瞑想を始めてから、自分は守られていると感じることがあるかと思います。無敵の鎧を身につけるとき、私たちは外側の否定性から守られて、生命の肯定的な側面に身を置くようになります。その状態をマハリシは次のように説明していました。

瞑想を規則的に実践していると、やがて不調和になりたいと望んでも、なることができなくなってきます。進化の役に立たない行動をとることができなくなります。否定的に振る舞うことが全くできなくなります。自動的に、生命の肯定的な側面に身を置くようになります。考えることなく自動的にです。このような安全を確保する要素が、瞑想することによって生み出されます。──マハリシ

瞑想すると、このような安全を確保する要素が生み出され、周りに多くの否定性があっても、それらに影響を受けることがなくなります。それが、私たちの周りに無敵の鎧ができるという状態です。

そして、私たち一人一人が超越瞑想を行うことで、国家もまた無敵の鎧を身につけて、カリユガという暗闇の時代においても、光の中で生きることができるようになります。

マハリシは、啓発の時代、サトユガという黄金時代がもうすぐやってくると話していましたが、カリユガという暗闇がなくなるわけではありません。カリユガという暗闇が存在しながらも、自分自身の内側に光を灯すことで、暗闇に影響されることがなくなるのです。

ですから、啓発の時代をもたらすためには、まず私たち自身が、無敵の鎧を身につけて、光の中で生き始める必要があります。そのような無敵の鎧を身につける人が増えていくことで、国家もまた無敵の鎧を身につけるようになり、誰も苦しむことのない黄金時代がやってくるのです。

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