世界は私たちを映し出す鏡

私達が生きている世界は、私たちを映し出す鏡のようなものです。私たちの内側の心の状態が、外側の世界に映し出されているのです。 

「やさしいSCI」という教材の中に、次のような言葉があります。

あなたの生きている世界は、あなたのありのままの姿をあらわしています。
あなたの外側にあるものはすべて、あなた自身の意識の投影なのです。
あなたの内側がどのようであるかにしたがって、外側のすべてのものは映し出され、色づけられます。ですから、外に何があるかということはあまり大切ではありません。
大切なことは、あなたの内側がどのようであるかということです。
(やさしいSCIより抜粋)

私たちの内側の心の状態が、そのまま外側の世界に映し出されています。例えば、気分が落ち込んでいるときには、すべてのものが、つまらなく見えますし、反対に、楽しくてうきうきしているときは、すべてのものが、もっと魅力的に見えてきます。私達が目にしている世界は、私達の心の状態をそのまま映し出しているのです。

つまり、どんな出来事であっても、それを喜びに感じるか、つまらなく感じるかは、私たちの心の状態によって決まるというわけです。

「美は見る人の目にあり」という英語の古い諺があります。内側に、美しい心をもっている人は、何を見ても、その中に美しさを見いだすことができるということです。

例えば、私たちが幸せで、ストレスがないときには、美しいバラの花びらを楽しむことができます。しかし、疲れてストレスがたまってくると、美しいバラを見ても、ついついトゲの方ばかりに注意が向いてしまいます。

それと同じように、ストレスがないときには、物事のよい側面の方に注意が向きますが、ストレスがあるときには、悪い側面ばかりに注意が向いてしまいます。このように、同じ物をみたとしても、そのときの心の状態によって、見えるものが全く違ってきます。ですから、瞑想によって、ストレスを取り除くことで、私たちが目にする世界は、より美しく、より魅力的なものになっていくのです。

ここで大切な点は、周りの世界がまったく変わらなかったとしても、自分の内側が変わるだけで、外側の世界が違って見えてくるということです。周りの環境を変えることは難しいことですが、瞑想して内側のストレスを取り除くことは簡単ですから、私たちは自分の内側を変えることで、自分の生きる世界を変えることができます。これは、世界を変える最も簡単な方法です。

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